ブログ、すっかりさぼっていました。
なので、このあたりの記事はズルして「あとからおまとめ投稿」です。(汗)
10月初旬にスペインに行ってきました。
初めての国です。
若いころにクラシックギターをやったことがある関係でスペインの地名には馴染みがあり、ピアノのレパートリーでもスペイン、ラテンものは興味をもってとりくんできたけど、実際に行ったことはない。
旅は胃と足が元気なうちに、忙しくて元気なうちに、と両親からよく言われているので (両親は足は比較的元気だけど、食が異常に細くて温泉、レストラン、どこに行っても二人で一人分が食べきれないぐらいなのです)ユーロが安い今、思い切って決行することにしました。
コースはフィンランド航空ヘルシンキ経由マドリッド着
マドリッド→トレド→カルモナ→コルドバ→カディス→ミハス→グラナダ→(空路)バルセロナ
以上10日間。マドリッドでレンタカーを借りて南のアンダルシア地方を回るのと、バルセロナに3日ぐらい滞在して街を楽しむというのがポイントの旅。
以下は旅のスナップです。
【曲の題名シリーズ】 ちょっとマニアックなピックアップ

ドビュッシーの前奏曲集第二巻に出てくる
「ヴィーニャ(ワイン)の門」。アルハンブラの中にありました。スパニッシュンな曲調はこの場所からきているのですね。宮殿への通路で観光客がいっぱいなので風情はあまりないのですが様式は見事なアラベスク。

アルベニスの
「グラナダ」は遠景からみたアルハンブラ宮殿が黄昏に輝く姿・・・というので、それを見に行かなくっちゃ・・・と丘の向こうのアルバイシン地区までバスで乗りつけました。うん、これはあの幻想的な曲のイメージにぴったり。冒頭のギターのアルペジオ風な伴奏が頭にうかびました。

その
「エル・アルバイシン」地区の広場。ざわざわした庶民的なムードとさらにアラビア色濃い街並みがアルベニスの曲をなるほどね・・・と思わせます。でも夜や人けのないところは気をつけるべし、とガイドブックにあったので、暗くなりかけたところで退出。
コルドバのイスラム風宮殿メスキータの中庭。10月なのにさすがアンダルシアの内陸、暑くて32度ぐらいありました。メスキータ内部はひんやりとしています。ロサンゼルスもそうでしたが、乾燥していると気温が高くても日陰はひんやりとしています。でも日向たは日干しになりそう。

コンサートでも弾いたアルベニスのコルドバ・・・・ロマンチックな夕暮れのイメージだったのですが、実際に来たコルドバの町はちょっとほこりっぽくて垢抜けない印象でした。街にしばらく滞在したり住んだりするとまた違った感想が出てくるのかもしれません。それにアルベニスが旅したのは100年も前のアンダルシアだし・・・。曲想から描いていた私の憧れのコルドバのほうが素敵な街だったような・・・。
案外写真集やドキュメンタリーや小説などで温めたイメージで演奏する、というのも大丈夫なんだな、と思えました。すばらしい音楽には作曲者がエッセンスをちゃんと注ぎ込んでいるのですね。曲から直接そのイメージを抽出できる敏感なセンスを磨くことが大切なんだな、という発見をしました。

夫が「大西洋が見たい!」というので旅程に入れた
「カディス」。日差しがさわやかな白い港町でした。ヨーロッパの古い町はどこも車が入れない細い路地が多いけど、この町は旧市街はすべて車の進入禁止なので、ひたすら歩く、歩く。イベリア組曲の「エル・プエルト(港)」はこの町のことだそうです。

上の写真を撮った塔のある大聖堂の地下で見つけたファリャのお墓。そうだ!カディスに墓所があるって書いてあったけど、ここだったんだ。

カディスの旧市街入口にある
「ティエラの門」。これもアルベニスの曲の題名。けっこうマニアックになってきた。でもそんなちょっとした知識が町の観光をおもしろくしてくれる。

ティエラの門の上には大砲が何台かこっちを向いていて、くぐるときにドキッとします。物騒だなあ。中世都市はほとんど城塞都市だもんね。
【ドライブの車窓から】車でスペインを巡っていて印象的だったもの

第一位
オリーブ畑とくにアンダルシア方面。高速道路を延々と走っているのに、まわりはいつまでもオリーブ畑。フランスのプロヴァンス地方でも見ましたが、こんなにたくさんの畑を見たのは初めて。
これ、誰が収穫してどこで誰が消費するんだろう?

第二位
闘牛マーク高速道路脇に時々現れるこの黒い闘牛(Toros)の看板。岡の上、平原、あちこちに出没する黒い平たい板なのです。
カディスのホテルのママさんに聞いて判明。これらはあるワインメーカーのロゴマークで、宣伝用看板を国内の街道沿いにたくさん立てていたそうですが、あるとき倒産してしまった。自治体が撤去しようとしたところ、この看板を愛する人々が「残してほしい」と運動して、今ではスペインの観光シンボルになっているとのこと。納得。
闘牛はバルセロナなどでは動物愛護の観点から廃止になっているそうですが、まだまだスペイン人にとっては象徴的なものなんでしょうね。

第三位・・・
自然発電原発問題でゆれている日本ですが、スペインの田舎でよく見かけたのが風車。
ドンキホーテが突撃したことで有名な旧式な四角い4枚羽根の風車もラマンチャの丘で見かけました。確かに風の強い地方でした。

こちらは太陽光発電パネルの列。これがはるか向こうまで何十列にも連なって広がっているのは壮観です。
スペインは地図で見ると山がちな色合いですが、実際はなだらかな丘陵地帯が広がっていて、ソーラーパネルもオリーブも植える場所はいくらでもある、という感じでした。日本は山林が多いので有効活用できる場所が少ないことを改めて実感しました。
【街角から】 町をあるいていて目についたもの、おもしろかったもの


第一位・・・
ドンキホーテたくさん見た、というわけではないけど、やはり象徴的にあちこちで見ました。銅像、彫刻、絵画、看板。 ピカソ、ダリ、ミロなども題材にしています。日本でいえば義経勧進帳みたいなものかしら。
ところで、左の銅像は有名なマドリッドの王宮広場にあるものですが、我々は今回旅程を絞ってマドリッドはパスする予定でした。ところがレンタカーで使い慣れないナビゲーションのせいで、一日目、マドリッド周辺をぐるぐるする羽目になりました。アランフェスの王宮に行くはずが、マドリッドの王宮に入力されてしまったせいで、広場のこの銅像を眺めながら焦りまくってました。
びっくりしたのは、ナビゲーションが日本語対応になっていたこと。「次のロータリー、二番目の道を右です」と日本語でしっかり指示してくれるので安心でした。でも、入力ミスしちゃったらダメですわね。


第二位・・・
クルスカンポというビール外国ビールはたくさん日本に入ってきているけど、スペインのどこの店にも置いてあるこの太った赤い衣装のおばさん印の「「クルスカンポ」というビール、日本では見かけないですよね。そんなことが案外新鮮。こちらも看板、人形、ポスターいろいろ見かけました。


第三位・・・
建物のつくりかたヨーロッパの都市や町は建物を配置の発想で日本と明らかに違うな、と思うのが、建物の中に中庭を作るというスタイル。
左のように、街路にびっちりそびえるアパートの壁。空いているドアからそっと中に入ってみると(住居侵入罪とか言わないでね)、こういうドアはアパートの共通のドアで、その中には個性的な中庭と、各住居への個別の入り口がさらにあります。二重のセキュリティーにもなっているわけです。中庭側からも採光がとれるし、空気の通りもいいですよね。


こちらは、バルセロナで宿泊した長期滞在型のアパート。外側からみると、街並みの統一感のある古いビル。裏側をみると、街の一角をいろいろなビルがとりかこんでいて、内側はそれぞれのアパートやビルが区分けして所有している中庭。表の統一された外観とは違って、ビルごと、というか部屋ごとに外装が異なってバラバラな感じ。こういうの、マンションの管理組合みたいのが文句いわないんだろうか、とか思いますが、外側さえきちんとしていればいい、ということなのかな。ちょっとおもしろかったです。






第四位・・
バルセロナの色彩これはバルセロナの街角の写真。
原色の小物(?)色使いが古い街並みに素敵なアクセントになっています。
左上から、
①市場の風景=ヨーロッパの市場はどこも目が楽しいですね。お店の人がていねいに毎朝果物や野菜を積みあげるんだそうです。
②ゴミ箱=分別BOXになっていてをあちこちで見ました。
③黄色いポスト=なんか可愛いです。
④タクシー=黄色と黒!タクシーはすべてこの色で統一
⑤メトロのチケット販売機=メトロはバルセロナオリンピックで近代化されたようです。ほとんどがタッチパネル。電車は秒単位で正確に到着します。スペイン=時間にルーズと思っていましたがシステムは見事でした。
⑥滞在したアパートの部屋=ウィークリーマンションみたいなものかと思っていたら、個人が使わないとき、人に貸し出すスタイル。家具も本もCDも家族の写真もおいてあります。赤い壁にオリーブ色の暖炉、オレンジの照明というのは、日本人の感覚にはないですね。でも不思議にすぐ慣れました。
おまけ・・・1建物どうしの上に日よけの薄い布がかかっているところがよくありました。
日差しが強いので生まれた発想なのでしょうが、夕方になるとくるくると巻きとっていくのがおもしろい。
おまけ・・・2スペイン人は 1.声が大きい 2.よく食べる 3.知り合い同士よく集まっている 4.夜おそくまで活動している(子どもも多い)
というのが印象でした。ラテン系の国は似ているのかもしれません。10月でも日の出は8時ごろ、日の入りも8時ごろ。子どもが夜遅くまで親といっしょに遊んだり飲食しているというのはアングロサクソン系ではあまりみかけない気がします。
写真はミハスのレストランで混んでいてテーブルがない、というのに、ここでいいわ、と路地に椅子を適当に出してワイワイと飲んでいたおばさんたち。ほんと、みんな元気で明るかった。
長々と見てくださったかた、お疲れ様、ありがとうございました。